シロアリの巣を完全に根絶するのは難しく、生き残ったシロアリが新たな巣を作って繁殖を続けていきます。

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白い悪魔!シロアリの生体とは?

 

恐竜時代よりも前から生きるシロアリ

白い悪魔の異名を持つシロアリは、見た目と名称からアリの一種を想像されがちですが、実はアリではなくゴキブリの一種に分類されています。

 

人間や恐竜の生息するよりも前の1億5千万年前から生息していて、生命力は地球上の生き物の中でもトップクラスです。

 

シロアリの全てが家に被害をもたらすワケではなく、世界で3,000種以上が生息していて、住宅街ではなく自然の中で蟻塚を作って生活しているシロアリも多数います。

 

 

最強のシロアリはイエシロアリ

シロアリの中でも大きな被害を与えているのがイエシロアリです。

 

日本のシロアリ被害の中では全体の1%ほどと言われていますが、被害額で見ればもっとも発生件数が多い(98%以上)ヤマトシロアリに匹敵しています。

 

世界の侵略的外来種ワースト100にも唯一入っているシロアリで3,000種以上いるシロアリの中でも人間にとって、もっとも脅威です。

 

 

 

シロアリが家を食べる理由

シロアリは木の中に含まれているセルロースを餌にしています。
セルロースを食べるのはシロアリのほかにバクテリアと一部のキノコ類しかありません。
つまり木を餌にする唯一の生き物です。

 

人間のいない時代から生きていたので、家がなくても枯れ木など自然の中でも生活できます。

 

宅地開発が進んだ日本においては、シロアリが自然の中で餌を確保するのが難しくなったことも家に生息する要因だと考えられています。

 

また、シロアリは湿気を好むので家の中の床下などは餌になる木材もあって生息するのは絶好の環境になっています。

 

シロアリの侵食するスピードはどのくらい?

 

 

 

シロアリの生態

大きな巣を作る昆虫ではアリや蜂が有名です。
それぞれ女性(メス)の強い世界で、女王アリや女王アリが巣を仕切っています。

 

シロアリにも女王シロアリはいるのですが、シロアリの王様アリも女王シロアリと同等の権力を持っています

 

男女で格差がないこともシロアリの繁殖力が強い要因です。

 

シロアリの場合、王アリは巣(コロニー)につき1匹ですが女王アリは複数いるので繁殖スピードが早いです。

 

卵から孵化したシロアリはほぼ成虫と同じ身体で生まれてきて、成虫として働き蟻になるまでの期間が類似する昆虫よりも早いです。

 

結果的に、産まれたばかりの幼虫を世話する役割が少なく、巣の中で働き蟻の占める割合が高いです。

 

また、役割を変化する分化全能性という性質を持っていて、ワーカー(働き蟻)が女王アリになったり、羽アリが巣の中に留まってワーカーの役割をこなすなど、全てのシロアリが全ての役割を行う素質を持っています。

 

結果的に巣を完全に根絶するのが難しく、少数でも生き残れば場所を変えて新たな巣を作って繁殖を続けています

 

これだけ害虫駆除の技術が進化している中でも国内のシロアリ被害件数は減るどころが増加傾向にあります。

 

ヤマトシロアリなどの在来種のほか、最近では外来種のアメリカカンザイシロアリの発生も増えていて、被害範囲は多様化しています。

 

 

厄介なアメリカカンザイシロアリ

外来種で輸入家具に紛れて日本に入ってきたと言われています。
狭い場所で生息できる特性を持っていて、土の中ではなく木の中に巣を作ります。

 

その結果、従来は住宅の中で床下にしか巣を作らなかった在来種のシロアリとは違って、屋根裏や家具の中など、家の中のあらゆる場所で発生するリスクがあります。

 

1つの巣は大きくなりませんが、同じ家の中で何箇所も巣を作る性質があります。
発見が遅くなると家に複数の巣を作られていて、完全に駆除するのが難しくなります

 

1つでも巣が残っていれば再度繁殖するので、被害が深刻だと建て替えするしか解決できない状況に追い込まれる事例も増えています。